第189章 第16课概括。
- 命运冠位指定Alter
- 迦勒底御主
- 767字
- 2025-04-09 16:25:10
人生儀礼、神社や寺院の祭礼、地域社会の祭りなどが行われる非日常の時間·空間のあり方を「ハレ」と呼ぶ。
「ケ」は変化がなく、つまらない日常の時間·空間のあり方である。
また「ケガレ」とは「ハレ」でも「ケ」でもない、神道、およびその影響を受けてきた日本の伝統的価値観では、死・血·火などが「ケガレ」と呼ばれている。
「ケガレ」は「ハレ」の儀式によって清められ、「ケ」の状態に復帰する。
「ハレ・ケ・ケガレ」と列挙すれば、それは日本の民俗(みんぞく)生活に埋め込まれた日常性と非日常性の循環(じゅうかん)を意味する。
「祓い(はらい)」とは、神に祈って「ケガレ」を清め(きよめ)、災厄を取り除く(とりのぞく)ことをいう。
「ケガレ」を取り去って「ハレ」をもたらし、その後「ケ」の状態に戻らせることが、祓いという儀式の意味である。
「ケガレ」は「穢れ」とも「汚れ」とも書く。
それは「ハレ」でもなく「ケ」でもない、特別なマイナス方向の(いやな、おそろしい、きたない)非日常性である。
古来(こらい)、死は恐怖の対象でした。
特に中世期日本の宮廷社会では死穢(しえ)を放っておくと死の連鎖が発生すると大変に恐れられた。
危険な伝染病の突発的流行に脅かされ続けた過去の社会において、それは確かに切実な恐怖であったことであろう。
「ケガレ」は神道の「成い」概念と深い関係がある。
それは神に祈って「ケガレ」を清め、災厄(さいやく)を取り除くことである。
「ケ」の生活を続けていくうちに突然襲ってくる、あるいは垢(あか)のように積もっていつしか害を成す。
「ケガレ」を取り去るため、「ハレ」=「祓い(はらい)」の非日常的時間·空間をあえて作り出すことが「祓い」の本義である。
「戒い(かい)」による「ハレ」の時は長続きせず、「ケガレ」が械われた後は再び「ケ」の日常性に戻っていく。
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